竹材・園芸素材愛知のあいちの竹屋

会員の紹介

有限会社 たけじん本店

江戸時代から続く老舗
伝統の技に最新の技術を加味

 名古屋市緑区で竹・丸太を商う有限会社たけじん本店は、創業慶応2年。江戸時代から続く老舗です。「創業から昭和初期まで、天白川沿いに店を構えていて、天白川は当時水運が盛んで、竹も岐阜からいかだに組んで長良川を下って運んだんですよ」と語る五代目の久野正男さん。
 竹垣の施工工事を主に、公共の造園工事から個人住宅の造園まで幅広い実績を持ち、愛・地球博記念公園の「サツキとメイの家」では欄間や物干し台、竿など内外の竹細工を担当。当時の日本家屋を忠実に再現しました。
 竹を部首とする漢字は箸、笑など百字を超え、日本文化に根ざし、その清々しさに古くから祭笹竹として使われてきました。資源の少ない日本で国産の資源としてほぼ無限に毎年植生し、丈夫さに匹敵する安価な材料として建築、庭園にと懐かしさを伴う心いやす重宝な素材です。
 宿場町緑区鳴海町に位置し、隣の絞りで知られる有松町が京都との交流も盛んな地域で「作られる日本庭園も京都文化の影響を強く受けているんです。茶道や生け花のたしなみがある庭師、大工さんも多かったんですよ」と久野さん。昔ながらの情緒あふれる店内では、ダルマストーブに作業で残った切り屑を燃やして暖をとります。「灰になった竹は、肥料として竹やぶに蒔く、電気代もガス代もかからず切り屑の始末もできる究極のエコですよ」と笑います。

 会社の周辺には、日本酒を醸造する蔵が点在し、醸造で使う竹箍、竹籠などを現在でも納入しています。「酒樽の箍、扇子の骨、土壁の小舞竹、庭園の竹垣、飾り物と竹のニーズも変化しています。“古い革袋の会社に、造園管理技士の新しい智慧という酒を入れる”が我社のモットーと、先代から受け継がれてきた竹加工の技術を大切にしながら、新しい造園の“材料”技術にも果敢に取り組んでいきたい」と六代目となる息子の義人さん、勤続30年、35年の職人さんと共に精進の覚悟を語ります。
 時移り、40年程前から地元で清算、販売する腐らない虫の喰わない丈夫な人工化成の竹にも早くから取り組み、手中の材料として造園の垣、工作物として幅広く新規のデザインで施工し好評を博しており、草木を愛で、日々心を平らに過ごすためのアイテムとして自動散水を施工し、緑を増やすための屋上庭園についても、会社、個人邸の施工を承って一所懸命やっていると話します。名古屋市の隣、東郷町にも和合支店を有し、本店同様の御贔屓を地元の方々に得ております。

事業所名 有限会社 たけじん
所在地 愛知県名古屋市緑区鳴海町字前之輪218
代表 久野 正男
事業内容 建築、土木、装飾用竹材、木材、石材、わら箸百般製造販売、造園工事、小舞工事、外構工事
連絡先 TEL:052-621-4111 FAX:052-621-4466
E-mail takejin@d9.dion.ne.jp
URL http://nttbj.itp.ne.jp/0526214111/index.html
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